ミルクティーのガムシロを入れる時に、白雪ちゃんが、
「私への愛の量でストップを言ってください」
と言うので僕はストップを言うことができなかったんだ。
注がれたガムシロップは、下方部に沈殿していき紅茶とガムシロップの層ができた。
注がれ続けるガムシロップと大きな目でこちらを見てくる白雪ちゃん、そのうちにガムシロップはコップから溢れ出した。
複数のメイドさんからの愛を全て受け入れようとして、全ての愛が溢れ出ていった僕の心みたいだった。
言えない、言えないよ、ストップだなんて、、、
言ってしまったら、白雪さんがどこかに行ってしまうような気がしたんだ。
流れ続けるガムシロは、テーブルからも溢れ、お店の中はあっという間にガムシロの海になった。
僕は、自分から出た白雪ちゃんへの愛情で溺れそうになっていた。
胸が苦しい、息ができなかった。
いつもそうだ。僕は独りよがりであった。
メイドさんに対する想いで勝手に苦しくなっていたのだ。
相手の気持ち等、全く考えていない。
そんな押し付けの愛情がメイドさんを傷つけてしまうのだ。
僕なんか、自分の勝手な気持ちで溺れてしまえばいいんだ。
そう思いかけた時、ガムシロの海の中に白雪ちゃんの生足が見えたのだ。
私は必死に白雪足に向かって泳いだ。
「まりも!見て!」
私は、ハッとなり我に返る。
白雪ちゃんの私を呼ぶ声で、私は現実世界に引き戻されたのだ。
「アイロンで火傷しちゃった!」
と言いながら白雪ちゃんが、太腿を見せてきていた。
「白雪ちゃん!!」
う〜ん、白雪ちゃんの名前は、白くて美しい足からきてるのだろうか。
このミルクティーめちゃめちゃ甘い。