カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

私と客引きメイド

久しぶりの秋葉原、雨の中、死んだ目で

メイド喫茶いかがですか~?』

と客引きをする若い女性。

 

私には

『お店に案内してください!行きましょう!』

と彼女をその場から救い出すことも、

『客引き行為は条例違反で犯罪ですよ!』

と説教することもできた。


しかし、私は目もくれず風のごとく彼女の横を通りすぎたのだ。

 

全てはどうでもよかったのだ。

 

私は横浜に帰らねばならない。

 

レイラさんが待つ居宅へと。

最後

突然の別れが多すぎて頭おかしくなりそうだよ、僕は。

 

『vivibeeは辞めちゃうけどお店にはこれまで通りいるので安心して下さい!』って言ってくれよおおおおおお!!

 

頭おかしいから変な例え話しますけど気にしないで下さい。

 

私の母方の祖母の話なのですが、私が小学校低学年の頃から老人ホームに暮らしてました。

私は特段、お婆ちゃんっ子ってわけでは無かったのですが、母が私の事も連れてくので週に2〜3回は祖母に会いに行っておりました。

私は中学生になり前ほどは行けなくなりましたが、祖母はいつも退屈そうだったし私が話をしに顔を出すと、とても喜んでくれたのでたまに会いに行ってました。

祖母には、娘が3人いて孫も沢山居たのですが、普段から会いに行くのは主に母と私の家族ぐらいでした。

私が高校生になった頃でしょうか、祖母は老衰で意識も無くなり呼吸器をつけるようになりました。

もう先は長くないと医者が言った位から、祖母の娘や私の従兄弟にあたる孫やら皆それを聞きつけ祖母に会いに来るようになりました。

 

呼吸器を付けもう意識も無い祖母の姿を見て皆、泣きながら声を掛けてましたが、私はそれを見て違和感を憶え、内心「今まで何年もほとんど会いに来なかったのに、意識がなくなってから来て何なんだ、この人達は」と思っていました。

それからは祖母の病室は誰かしら居るし、私は行かなくなりました。間もなくして祖母は他界しました。

当時は、最後に会いに来るくらいなら、祖母が元気な時に来いよと思いましたが、大人になった今、改めて考えると皆、仕事やら日々の生活やらで忙しいし、それぞれの事情がある中、最後に会いに来て悲しんでくれたんだなと分かりました。

 

何が言いたいんだか自分でもわかりません。

 

でも3月7日のりりちゃんvivibeeラスト皆行きましょう!

ライブ行った事ない人、ハニハニ出禁になった人、お金なくて禁オタ生活100日目指してる人、推しが辞めてハニハニ来なくなった人、仕事が忙しい人、皆でりりちゃんのラスト見届けましょう!会場を薄ピンクに染め上げましょ!

 

わしは仕事で行けんけどな!!!!!!!!!!!!!!

(遠くで応援しとるよ。)

 

りりちゃんの曲と言っても過言ではない、原色ボルテージのりりちゃん担当箇所の歌詞貼っておきます。

ーーーーーーーーーーーーーーー

可能性ならイチかバチか

賭けてみたい 一度きり

夢に光るステージ

照らす私見て!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

青春というきらめきは

はかないものだから

カラフルに染め 永遠にしたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

歌詞の捉え方は人それぞれだけど、りりちゃんのvivibee最後と思うと歌詞見ただけで涙止まりませんよ、わたしゃ!(T_T)

 

スーパーアザラシ

前回までのあらすじ

僕の名前はマリモ・テーペー、片思い中のカフェ店員であるユメカ・チャンとお話するための話題作りに水族館に行ったところ、遺伝子強化されたスーパーアザラシに噛まれた事で驚異的なアザラシパワーを有したアザラシ人間になってしまったのだ。

自身の正体を隠し、全身タイツのスーパーヒーロー、アザラシマンとして、帷子川周辺の平和を守る(たまに末広町)一方でユメカ・チャンへの想いを伝えられない日々を過ごしていた。

 

という事で、昨日はvivibeeのリリイベで池袋のハレスタに行って参りました。

 

セカンドワンマンDVDとCDをGETしました。
f:id:saewashi:20210207204515j:image

 

池袋のハレスタというところは、ショウウィンドウみたいになっていてとても新鮮でした。

ろんちゃんが卒業して初めてのイベントという事で特に印象的だったのがDAI☆BOU☆KENのろんちゃんポジションをゆるさんが踊ってた事でしょうか。

 

ゆるちゃん、とぅくしちゃんが参加する曲が増えるのを喜ばしく感じる、一方で「ろんちゃんはもういないのだな~」とも感じました。

 

ろんちゃんが卒業して一週間も立たないのに、これまで通りハニハニとライブに行ってる私は、冷たい人間なのだろうか、、、最近はそんな事ばかり考えてしまうよ。

 

ろんちゃんがいないは悲しいけど、ろんちゃんが好きだったVIVIBEEはこれまで通り応援するよ!

 

さっそくDVD見ました!

めちゃめちゃよかったです!

特典映像も豪華で、練習風景等々の裏側映像とメンバーそれぞれのインタビューでした!

 

インタビューはメンバーそれぞれの個性が出てて面白かったです!

 

現場からは以上です。

 

 

 

 

雑記#物売るってレベルじゃねぇぞ!

物売るってレベルじゃねぇぞ

 

今日は秋葉原での最重要事項を済ませた後、横浜のヨドバシに向かいました。

昨日の15時25分頃にPS5がゲリラ店頭販売されたと聞いていたので、もしかしたら今日も売るかもと思い15時20分頃に店内に着くと同じ考えを持った人や、中国人転売ヤーと思われる団体、謎の東南アジア系集団が多数おりました。

 

彼らは、スマホを無線機の様に持ち『アキハバラ?カミオオカ?』等と他の店舗の仲間と連絡を取っている様子でしたが、15時35分頃、まだアナウンスも始まっていない中、彼らが店舗内をレジの方へダッシュし始めたのです。

デイズゴーンのゾンビの様でした、雑な列ができ、ショーケースに激突する中国人もおりました。

f:id:saewashi:20210123171803j:plain

(ホント、こんな感じでした(爆))

その後、お店のアナウンスで『PS5が緊急入荷致しました。ゴールドポイントカードをお持ちで過去にPS5購入歴の無い方が対象です。蜜にならぬようにお並び下さい。』と流れ配布券が配られたのですが、前方の中国人とヨドバシ店員が揉めていて中々、配布が進みません。

 

ヨドバシ店員『あなた、ダメ!何回目ですか!?知ってんだよ!列から出て下さい。』

中国人①『PS5!PS5!』

ヨドバシ店員『あなたも初めてじゃないでしょ!』

中国人②『ディスク!ディスク!』

 

どうやら中国人はディスクドライブ付きが欲しい様でした。

 

ヨドバシ店員『う〜ん、あなたも初めてじゃないでしょ。』

東南アジア女性『※※※※※!!(謎の言語)』

ヨドバシ店員『何言ってるか、わかんねぇから!出て』

 

しょうがないのかも知れないけど、外国人が次々、列から弾き出されていきなんか可哀想でした。

 

ちなみに、私はスマホの電源が切れててゴールドカードアプリを提示できなかったので買えまてんでした、、、、

 

普通に売るようになったら、買うよ、、、

僕は ”さようなら” の代わりに記憶を消した。

僕は ”さようなら” の代わりに記憶を消した。

 

令和3年1月某日

いつもどおりの某カフェ、しかしそこにもう金木犀の女神こと天使様の姿はない。

『ろんチャソ、、、ろんチャソ、、、』

白目を向き呪文の様に唱えるカフェ男。

 

数日前、天使様の卒業が発表されたのとほぼ同時期に、カフェ男は天使様のSNSに※※※※されてしまったのである。

『どうして、、、ろんチャソ、、、』

理由は分からないが、SNSで他のメイドさんの事ばかり呟いたりしてた等々、思い当たる節はいくらでもある。

『ごめん、ごめんなさい、、、』

しかし、カフェ男の女々しい謝罪ももう天使さまに届く事はないのだ。

『辞めちゃうなんて、嘘だろ、嘘なんだろ、』

カフェ男の精神はドン底にあった。

卒業により天使様と会えなくなってしまう悲しさ、そして卒業直前に※※※※された悲しさ、もう何がなんだか、ただただ悲しかった。

『僕はそんなにも、ろん天使を傷つけていたのか、、、墓があったら入りたいよ、、』

カフェ男は、横浜の某カフェから逃げ出した。

天使様との想い出がいっぱいの店内に居ることが辛かったのだ。

 

あてもなくさまようカフェ男、たどり着いた先は某カフェの秋葉原店であった。

『お帰りなさいませ〜、ご主人さま〜、カウンターへどうぞ!』

カウンターへ案内されるカフェ男、カウンターには白い雪より肌の白い白雪子さんがいた。

『私が白雪!このメイド喫茶の店長さんなの!』

『し、しらゆきさん!!』

『まりもさん、病まないで最後にろんちゃんに直接謝ればいいじゃない!』

『いや、もういいんです、、、僕みたいな人間が行ったらろんちゃんを更に傷つけてしまう、、、』

「バチーン!!」

『まりもさんの意気地無し!自分が傷つくのが怖いだけじゃない!』

カフェ男は白雪子にビンタされた。

『ううっ、、、辛い、辛い、こんなに辛いのなら全て忘れてしまいたいよ!』

『まりもさん、本気でそれ言ってるの!?そんなに酷い事いうなら全て忘れてしまえばいいじゃない!』

白雪子はカフェ男のおでこを指差し大きな声で呪文を唱えた。

『しらゆきマジック!ドーン!!!』

『うわ!うわぁあああ!!ぎゃあああああああああああ!!!!!』

雷に打たれた様な衝撃が頭に流れ、カフェ男はカウンターから転げ落ちそのまま気絶した。

 

令和3年1月23日

『うっ、ここは、、、病院のソファ?、、長く気を失っていたようだ、、、』

カフェ男は見知らぬクリニックのソファで目を覚ました。

『まりもさん、まりもてっぺいさーん、4番の診察室へどうぞー!』

院内スピーカーで名前を呼ばれ、4番の診察室に入るカフェ男。

『し、しらゆきさん、、!?』

『あら、まだ寝ぼけてるの?私はしらゆきじゃないわよ。』

4番診察室には、黒縁メガネをかけ白衣を着た白雪子と瓜二つの女性が座っていた。

『私が黒雪、このクリニックの院長よ!白雪は双子の妹よ!』

『く、くろゆきさん!!』

『話は聞いてるわ、あなた推しメンの記憶を消したいそうね。ウチのクリニックなら最新技術で100%キレイに忘れられるわよ』

『ううっ、あ、あ、いやでもホントに記憶を消すとは、』

『ハッキリしない男ね、見た目だけじゃなく中身までみすぼらしいとは、あなたみたいなのに推されてたその子が可哀想だわ!』

『ううっ、言葉もないです、、、』

黒雪は、見た目は同じでも、誰にでも優しく観音菩薩の様な心を持った白雪子とは正反対の性格の女性であった。

『さっそく、始めるわよ、そこに座って装置を被りなさい。』

『は、はい、、、』「カポッ、、、ウィーン!!」

斜めの診察台に座り頭に円盤型の機械を被るカフェ男、頭の円盤型の機械が音を立てて周り出す。

『記憶は新しいものから、順番に消していくのが効果的なの、その子と最後に会った時の事を思い出すのよ!』

『うー、、!!』

 

=最後に会ったのは令和3年1月10日メイドさんのバースデーイベント=

〜思い出される記憶〜

(その時、私はA6に座っていて天使様が忙しい中、声をかけて下さったのだ。)

『まりもさん、久しぶりです!』

『おお、ろんちゃん、久しぶり、明日の成人式楽しんでね。』

カフェ男はスマホ画面を見ながら答えた。

(私は、天使様の顔をしっかり見ないで、スマホで他のメイドさんの画像コラージュを作っていた、今思えば天使様の最後の通常出勤日であったのか、、私は天使様に酷いことをしてしまった、、、)

〜〜〜〜〜〜

「ポーン!」

音と共に記憶が消えていく、、、

「記憶は消えたわ!次よ次!次の記憶!」

カフェ男は黒雪に急かされ次々記憶を思い出していた。

 

=令和2年12月27日横浜店=

(この日はろん天使がスヌーピーを書いてくれたんだ)

f:id:saewashi:20210120234912j:plain

 

=令和2年12月26日新木場と横浜=

〜新木場物販にて〜

『わわ、まりもさん今日来てくれたんだね!』

『ろんちゃんがでるんですからそりゃ、行きますよ!』

〜横浜カフェにて〜

『ろんも秋葉のライブでたかった!』

『いや、でも私はライブでもお店でも1日に2回ろんちゃんに会えて幸せですよ!』

(この日は、新木場でライブがあり、私はオレンジを振り天使様も笑顔だった、その後、夜に横浜店に行ったら天使様がお給仕してて、ライブ後なのに大変だなとは思いつつも会えて凄く嬉しかったんだ、、、)

 

=令和2年12月18日横浜店=

(この日、何故か僕は酒をたくさんのみ、ヒレ酒のカップを割ってしまったのだ、そんな時も天使様はとっても優しくしてくれたのに、、、私は他のメイドさんのカクテルを頼み一人酔っ払っていた、、、こうした事も天使様を傷つけていたのだろう、本当にすみませんでした。)

f:id:saewashi:20210120234903j:plain

〜〜〜〜

「ポーン!ポーン!ポーン、、、」

次々と消えていくカフェ男の記憶。

f:id:saewashi:20210120235130j:plain

f:id:saewashi:20210120235052j:plain

f:id:saewashi:20210120235023j:plain

f:id:saewashi:20210120234956j:plain

f:id:saewashi:20210120234927j:plain

 

f:id:saewashi:20210120234846j:plain

(8月の僕のバースデー天使様が司会をしてくれてとても嬉しかったよ。)

f:id:saewashi:20210120234822j:plain

f:id:saewashi:20210120234834j:plain

 

(7月13日の天使様のバースデー、僕は仕事を休んで4,5回ループしてチェキをたくさん撮ってとても幸せだったよ、、、)

f:id:saewashi:20210120234810j:plain

f:id:saewashi:20210120234735j:plain

f:id:saewashi:20210120234717j:plain

f:id:saewashi:20210120234701j:plain

f:id:saewashi:20210120234643j:plain



〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『あとはこの記憶だけね!』

『ダメだ!こ、この記憶だけは!うわああああ!』

 

=天使様と初めてお話した時の記憶=

(2019年春頃のお昼、その日の某カフェはお客さんも少なく店内はとても静かだったのを覚えている)

『こんにちは、お勉強してるんですか?偉いですね!』

『は、はい。大したあれではないですが、』

(私がそう答え顔を上げるとそこに、天使の様なメイドさんがいて私は恋に落ちた。今でもしっかり覚えている。あの日の天使の様な笑顔、黒髪ショートボブの天使様)

「ガガガガガガガッー」

その時、記憶の世界が音ともに崩れていき、記憶の天使様は徐々に身体が消えて行く。

『ま、待ってくれ!!この記憶だけは消さないでくれ!!、、んちゃん!!』

記憶の中で叫ぶカフェ男、床が割れカフェ男はどこまでも落ちていく。

『うわあああああああ!!!!』

〜〜〜〜〜〜〜〜

「ポーン!」

 

 

『あ、あれ、どうして僕はくろゆきクリニックに、、、』

診察台から起き上がるカフェ男

『よし、手術は大成功ね!料金は100万円よ!』

『ひゃ、100万!なんの料金ですか!』

驚くカフェ男

『あなたが推しメンの記憶を消したいって言うから消してあげたのよ。払いなさい。』

『推しメンって一体なんの話だか、行きつけのカフェはありますけど、、、』

『ほら、この子よ、名前も思い出せないでしょ。』

黒雪はカフェ男に天使様の画像を見せる。

『この子が、僕の推し、、、?うううううっ!頭が痛い、、、!!』

『そうよ!早く払いなさい!』

『頭が、、ううっ、この子は僕の大切な人だった気がする、きょ、今日は23日!!、僕はこの子のライブに行かなきゃいけないんだ!!』

カフェ男は黒雪を払いのけ、クリニックを飛び出し走り出した。

『、んちゃん、、ろんちゃん、、!ろんちゃんに直接会って謝って ″さようなら″ しなくては!』

カフェ男は走りながら全てを思い出していた。

(ホールで優しく話しかけてくれた天使様、カウンターでテキパキ頑張る天使様、黒髪の天使様、金髪の天使様、DAI☆BOU☆KENを踊る天使様、物販でふざける天使様、可愛らしい歌声、上達するダンス、、、忘れられるわけがない、忘れてしまうわけがないじゃないか!)

 

続く。つづかないかも、、、

(辞めたメイドさんの画像は載せて良いのかわからないので塗り潰しました、あしからず。)

巫女チェキを引くことができない男

お疲れさまです。

今日は2枚チェキくじを引きましたがアザラシさんは出てきてくれませんでした。

もしかしたら、いやもしかしなくても私は嫌われているのかもしれません。

 

きっと、あの箱の中では、、、

チェキアザラシさん『うわ〜っ、まりもちゃんの手だ〜、逃げろ〜、ササッー!!』

なんて事が起きてるのではないでしょうか。

 

現場からは以上です。

 

クリスマスラブ

クリスマスラブ

 

令和2年12月24日

今宵はクリスマス・イブ。

 

嫁も彼女もいない行き場を失った男達は、怪しげな光に導かれるようにメイド喫茶に集うのであった。

もちろんカフェ男もその一人であった。

小汚い格好に太った身体、小走りで走るその男こそカフェ男である。

みすぼらしい格好ではあったが、心は晴れやかであった。

向かう先は、帷子川沿いのアザラシ喫茶である。

カフェ男は怪しげに光るローソンの看板を横目に階段を駆け上がった。

「カラ〜ン」

扉をさっそうと開けるカフェ男。

『メリー・クリスマス、ご主人様〜』

赤いサンタ衣装に身を包んだメイドさんが笑顔で出迎えてくれる。

『ここは、桃源郷か、、、』

カフェ男は呟いた。それと同時に

「ガシャーン」

扉が強く閉じた、アザラシ喫茶の扉は少し抑えて閉めないと強く閉まってしまうのである。

いつもは配慮して扉を抑えるカフェ男であったが、この日ばかりはそんな事も忘れアザラシ喫茶に飛び込んだのであった。

アザラシ喫茶にはクリスマスツリーが置かれ、店内は屈強な男達で溢れていた。

カフェ男もさっそうとカウンターに座った。

カウンターには白い雪より肌の白い、白雪子さん。

『しらゆきさんカクテルを下さい!』

そう頼むとカフェ男は新聞を拡げた。

新聞を読む振りをしながら、店内を見渡し、金木犀の女神こと推し店員さんである天使様がいないかを確認した。

ぐぬぬ、、、天使様はいないのか、、、』

肩を落とすカフェ男。

すると、

『I am アザラシ!!キュピン!!』

『この声は!!』

振り返ると、ツインテールにサンタ衣装の夢子がいた。

夢子はアザラシ喫茶の副店長でアザラシの様な笑顔をいつも振りまいてくれる。

『夢子さん、アザラシのヒレ酒を下さい!』

『かしこ、かしこまりました、かしこです!』

 

f:id:saewashi:20201225184046j:plain

『アツい!アツい!アツいので気を付けてどうぞ!』

カフェ男の元にヒレ酒が届いた。

『これだよ、これ、これ飲まなきゃやってられねぇんだよ!』

一気に飲み干すカフェ男。

急に目の前がぼんやりし意識が薄くなる。

すると、夢子がカフェ男に囁く

『ふふふ、まりもちゃん夢子のアザラシになりたいですか。』

『、、、ゆ、ゆ、夢子しゃん、も、もちろんで、す、、、』

カフェ男は薄れゆく意識の中で、そう答えそのまま意識を失った。

 

令和2年12月25日

 

カフェ男はアザラシ喫茶の床で目を覚ました。

『あれ、眼鏡は、、、』

顔をこすると手に違和感を感じた。

『キュピン!アウ!アウ!』

(うわぁぁ!わ、わしの手が!)

喋る事ができず、自分の手が灰色の前ヒレになっていることに気付いたのだ。

驚愕するカフェ男、すると

『今日からは、まりもちゃんじゃなくてアザラシちゃんだよ!キュピン!』

黒いコートに黒の革手袋、黒いボストンバッグを持った夢子が笑顔で現れた。

カフェ男は夢子のアザラシパワーによってアザラシにされてしまったのだ。

カフェ男は考えた。

(現世に悔いはないし、このまま夢子のアザラシとして暮らすのも悪くない、私が消える事で天使様を心配させてしまうかもしれない、しかしこの姿ではもう、、、)

アザラシとなったカフェ男は涙をこぼしながらも、夢子の黒ボストンバッグに入った。

ボストンバッグ事、車のトランクに入れられたカフェ男

(もう3時間は走っている、ここはどこだろう、坂をずっと登っているようだ山の奥だろうか)

『アザラシちゃん着いたよ!』

夢子がそういい、ボストンバッグを地面におろす、カフェ男が這い出ると、そこは山奥のコテージであった。

2階建て木製コテージ、大きくはないけれど、暖かさを感じた。

扉を開くと夢子のペットとおぼしきダックスフンドが出迎えてくれた。

『ワン!ワン!』

『新しいアザラシちゃんだよ!仲良くしてあげて』

夢子はダックスを抱き抱えながらそういうと、アザラシになったカフェ男を部屋にいれてくれた。

(新しいということは、先客がいるのだろうか、)しかしそんな心配は無用であった、コテージは夢子とダックスしかいなかった。

コテージの一階には大きな暖炉とソファーがあり、二階は夢子の寝室のようだった。

そして廊下の二階にあがる階段脇には観音開きの扉があった。

『アザラシちゃん、ここだけは危ないから絶対に入っちゃダメだよ!』

夢子はそう言うと、階段脇の扉に南京錠をかけていた。


令和2年12月年末頃


カフェ男が夢子のコテージで暮らすようになって、何日かたったある日のこと

『アザラシちゃん!はい、朝ごはん。』

『キュピピン!(^∞^U)』

出されたドックフードを頬張るカフェ男。

アザラシとして暮らす内に人間としての心と記憶はほとんど失っていた。

『夢子がお仕事の間、お利口さんで待っててね。』

『ワン!ワン!』

『キュピピン!(^∞^U)』

夢子が出掛け、カフェ男とダックスはテニスボールを転がし遊び始めた。

『ワオーン!』

ボールが廊下に転がって行き追いかけるダックスとカフェ男。

すると、いつも閉じられている階段脇の扉が少し開いており、ボールは吸い込まれるように扉の奥に入ってしまったのだ。

『ウウーッ、、クゥン』

怯えた様子で扉の前で唸るダックス。

『キュピピン!(^ω^U)』

人間の心を失ったカフェ男は、夢子の忠告も忘れ扉の中に入っていく、扉を入るとすぐに下に続く急な階段になっていて、降りると異様な空気が流れる地下室であった。

(こ、これは、、アザラシのハクセイ!)

恐怖の余り人間の心を取り戻した、カフェ男であった、地下室には数体のアザラシのハクセイが並べられており、それぞれが人間の物と思われるハットや眼鏡、コジャレたネクタイ、キティのぬいぐるみ等々が付けれているのであった。

(こ、これもこれも、見覚えがある!他界もしくは出禁になったと思われていた常連客のものではないか、、、)

「バタン!トン、、、トン、、、トン、、、」

その時、扉の閉まる音が聞こえゆっくりと誰かが降りてきた。

『絶対に入っちゃダメって言ったのに、、、悲しいよぉ、、、もう少しだけ一緒にいられたのに、、、』

降りてきたのは夢子だった。

カフェ男は夢子に許しを乞う。

『キュ、キュキュイ~』

(ごめんなさい、ごめんなさ)

しかし、喋ることができない。

カフェ男は最後の瞬間、金木犀の女神の笑顔を思い出していた。

(これが因果応報、DD行為を続け天使様を悲しませた報いなのだろうか。)


「ドスン!」



令和3年1月某日 新春


『明けましておめでとうございます、ご主人様~』

いつものアザラシ喫茶、いつもの常連客の面々。

しかし、そこにもうカフェ男の姿はなかった。

『今日も可愛いねぇ夢ちゃん!ところで、このお通し何のお肉変わった味だねぇ~。』

黒いブロック状の肉を頬張りながら、常連客が夢子に尋ねる。

『ちょっと珍しいアザラシのお肉ですよ、ふふ』

夢子が笑顔で答えると他の常連客も

『ちゅわん~!!この肉硬ぇえよ~!!

すると夢子は笑顔のままで小さな声で呟いた。

『オマエモ、アザラシニシテヤロウカ、、、』


~完~


以上はフィクションであり実際の人物団体とは一切関係ありません。