カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

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ハニフェッショナル 〜メイドオタクの流儀〜

【ハニフェッショナル】 〜メイドオタクの流儀〜

 

『私がメイド喫茶に通い続けるのは、恩返し兼、罪滅ぼしなんですよ、、、』

 

取材陣にそう語るこの太った男は、今回のプロフェッショナル

(マリモ・アザラシ 32才)

 

『初めてメイド喫茶行ったのは、22才の時でしたね、、、もちろん行っていない時期もありましたけど、もう10年か、、、』

 

メイド喫茶というと皆さん、秋葉原って思うじゃないですか。でも私が通ってるのは横浜のここ1店舗だけなんですよ。私こうみえて結構一途ですから、、、』

 

マリモアザラシは我々、取材陣を横浜の雑居ビル2階にあるメイド喫茶へと案内した。

時刻は昼の12時であった。

 

『そうですね、土曜は推しメイドのかれんしゃんがいる事が多いので、オープンと同時のこの時間に来てます。』

 

『席はカウンターの5番目、いわゆるC5と言われる席ですね、まぁ今日はかれんしゃんがC1に座ってというので、C1に座りますけど、、、』

 

『普段はやっぱりC5ですね、皆、C1に座りたがります。C1は確かに、メイドさんと近いからたくさん話せるんですけど、私から言わせればC1に座る奴は素人ですよ。プロはC5に座りますから、、、』

 

『私くらいになるとC1じゃなくても、C5に推しメイドのかれんしゃんが来てくれますんで、まぁ、言ってしまえば、、、』

 

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『私がかれんしゃんを好きなんじゃなくて、かれんしゃんが私のことを好きなんです。』

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マリモアザラシは取材陣に語り続けた。

 

『ハニハニはコンカフェオタクの老後と言いますか、最後の余生を過ごす場所といったイメージですね。私もいろいろ通いましたけど、ここが一番落ち着くんですよ。』

 

『えっ?オムライスですか、そういったメイド喫茶っぽいメニューもありますよ。お絵描き系はかれんしゃんがホールに出てきたら頼みます。』

 

『一部では、お絵描きするメイドを選ばせろなんて声もあるらしいですが、私から言わせればそんなもんは素人考えの愚の骨頂ですよ。私くらいになると、、、』

 

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『私がお絵描きメイドを選ぶんじゃなくて、メイドが私を選ぶんですよ。』

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『かれんしゃんがホールに出てきたのでお絵描きイチゴラテを頼みます。』

 

〜数分後〜

 

『見てください、メイド全員が私の注文したイチゴラテにお絵描きしたくてを提供を狙っています。どうやら今日は、はるかちゃんが権利を得たようですね。かれんしゃんとさくやちゃんには申し訳ないですが、次回以降頑張ってもらいましょう。』

 

我々は取材終わりに尋ねた。

マリモさんに取ってメイド喫茶とは?

 

『うーん、難しい質問ですね、一言で言うなら、【人生】ですかね。』

 

『今の自分があるのはメイド喫茶のおかげですから、そんな自分を育ててくれたメイド喫茶に恩返しすると共に多くのメイドさんに寂しい思いをさせ傷つけてしまった罪滅ぼしをしているんですよ、私は、、、』

 

〜終〜

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