カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

空は広いなぁ

昨日、見た映画の中で夢を追う女の子が、どんどんと闇に落ちていくシーンがあるのですが、それを見ててふと昔の事を思い出しました。

(※映画の感想ブログは別に書きます。)

 

今から、6年位前2015年頃のことです。

 

当時、私は秋葉原の某ほぉ〜むかふぇに通っておりました。

 

いや、お前どんだけメイド喫茶通ってんねんと思った、そこのあなた、それは間違いです。

ここ1年と2015年頃だけですよ、メイド喫茶ジャンキーなのは。

 

話がそれましたので戻しましょう。

 

当時、推していたメイドさんが卒業し、惰性でメイド喫茶に通っていた私でしたが、そこでとあるメイドさんと話が合い、少しずつその子を応援するようになりました。

 

ここでは、その子をS子と呼びましょう。

 

S子は、私と歳が近く同じ地下アイドルが好きだったので、ライブ会場で話すこともありました、女オタオタではありませんよ。

 

ヒーロー映画が好きな男の子がヒーローになりたいと思うのと同じでアイドルが好きな女の子はアイドルなりたいもんなんです。

 

S子もアイドルになりたいと言い、メイド喫茶を辞めてしまいました。

 

それから、少したってS子は、まぜる〜むカフェの大人アイドルプロジェクトというオーディションに参加しました。

 

オーディションといっても実際は、まぜる〜むのイベントスペースでソロライブをやり集客できたらデビューさせてあげる的なものでした。

 

私もS子を応援しようとS子のライブに1度行ったのですが、S子が特典会でおじさん達とハグチェキしているのを見て、当時ピュアだった私は、

(アイドルを目指していたのにおじさん達とハグ、これは君がやりたかったことではないだろ)と心の中で叫び、

なんだかとてもおぞましいもの見た気持ちになってしまい、特典会には参加せずライブに行ったのもそれきりでした。

 

その後、S子のツイートは病みツイが増えていきライブも辞めてしまいました。

 

大人アイドルプロジェクトも、実際にグループを組んでデビューすることは無く、S子はライブをやる都度、多額の出演料を運営に支払い、自分目当てでチケットが多く売れなければ足が出た分を自腹で負担していたのです。

 

私はS子の病みツイを見るのもなんだか辛かったので、フォローも外してしまい、S子と会うこともそれ以来ありませんでした。

 

それから、1〜2年後、深夜のゴシップ番組を見ていると、ひな壇に和服を着て座る女性達の中にS子の姿がありました。(ああいうのなんていうのか、番組に参加するわけでもなく、ただ並んでいるだけの女性達、、、)

 

S子も夢に向け頑張っているとわかり少し嬉しい気持ちになりました。

 

それから更に2年程たったころ、S子はキワキワの衣装を着て、『日本一ビッチなアイドルグループ』というキャッチコピーで乙女☆Bitchとしてアイドルデビューしました。

 

そんな、S子のことをふと、思い出しました。

 

今はどうしているだろうと思いツイッターを検索すると、アイドルはすぐに解散したようでした。

 

S子のツイッターは『警察にも弁護士にも相談しましたが、誰も相手にしてくれません。』みたいな内容で終わっていました。

 

私は、ツイッターをそっと閉じ、空を見上げました。