カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

オタク恋物語 その5

オタク恋物語 その5

 

ふと、自分の幼少期を思い出す、私は幼い頃、小さなアパートに住んでいた。

 

そのアパートの庭には金木犀の木が埋められていて、冬が近づくと花が咲き良い香りがしていた。

 

アパートは私が小学生の頃に取り壊され、金木犀も切り倒されてしまったが、大人になった私の前に金木犀の香水をつけた天使の様な女性が現れたのだ。

 

もしかしたら彼女は、私の幼少期を見守ってくれていた、あの金木犀が天界から召喚した金木犀の天使なのかもしれない。

 

そんな天使さんとの出会いは2019年、私が秋葉原に行かなくなって数年がたった頃だった。

 

私はその日、横浜駅から流れる2級工業河川の帷子川沿いにある某メイドカフェで勉強をしていた。

 

私が勉強をしていると1人のメイドさん

『お勉強ですか?』と声をかけてくれた。

 

私が、顔を上げるとそこに天使がいたのです。

これが運命の出会いでした。

 

私は、突然の天使の出現に、もしかしたら私はメイド喫茶で勉強してる時に心臓発作で神に召されここは天国なのかもしれない!!

 

そう思ったかどうかは定かでないがそれほど素敵な出会いであった。

 

天使さんは子犬の様に誰とでも仲良くなれてしまう能力を持ち合わせており、その天使の笑顔を見た人の10人中8人が「この子、天使?!」となり残りの2人は天に召されたという。

 

それからの私と天使さんの物語は皆の知っている通りである。

 

その日、私は恋をした。

 

オタク恋物語 完