カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

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オタク恋物語 その4

オタク恋物語 その4

 

姫の怒りに触れ、一切話しかけてもらえなくなった後も、waーさんは従順に姫の出勤日にお店に通い続けており、姫もそれが当たり前であると考えていた。

 

ところがある日、waーさんはいつも現れる時間になっても店にやってこなかった。

 

私は、waーさんが死んだか、あるいはけしからん罪で現行犯逮捕されたのではないかと思った、ツイッターアカウントとオタネームしか知らないオタ友の場合、突如消息不明となるのは珍しいことではない。

 

私も、過去通っていた現場である日、急に来なくなったオタクがいた、私は彼が不慮の事故にでもあったのではないかと心配したが、彼は複数のオタクに借金をしそれを踏み倒して逃げただけであった、、、

 

話がそれてしまったので戻そう、結果的にwaーさんは生きていた、ツイッター

《仕事が終わりそうにないので今日は行けそうにありまてん、、、》

そう呟かれていた。

 

次の出勤日に現れたwaーさんは前回来なかった事を姫に怒られていた、しかしwaーさんは

『姫は結局のところは、私がいないとダメなんですよ』

と言い満足気であった。

 

その日から姫はwaーさんにこれまで通り会話してくれるようになり、無事に姫生誕祭を迎える事ができたのである。

 

生誕祭当日、姫は常に上機嫌であった、331ではキャスト生誕の日、深夜営業となるため、我々は夜通し姫生誕祭を行った。

 

深夜3時、姫は我々を3人ずつの2列に並ばせ、ガチ恋口上をさせた。

『言いたい事があるんだよ、、、やっぱり姫は可愛いよ、、、以下略』

 

コンカフェオタクとアイドルオタクは必ずしもイコールではない、言い慣れない我々のガチ恋口上は弱々しくバラバラであったが姫はとても喜んでいた。

 

しかし、そんな楽しい日々も長くは続かなかった。

 

姫は卒業し、ついに私は秋葉原にいかなくなったのである。

 

数年後、私は横浜で天使と出会い、本当の恋を見つけることになるのである。。。

 

つづく

 

※フィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。