カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

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ワロッス放送局、横浜店第二弾【起案】

デビ『さぁ!始まりました。ハッピーハニーステージ!』

👏👏👏👏

 

デビ『宜しくお願いします〜。というわけでこの番組はハニーハニーのメイドが毎回バラエティ企画に挑戦してくれます〜。本日参加してくれるメイドは!こちらの皆さまですー!』

 

かれん『はい、オハ王国から来ましたかれんです!まだまだワロップMCの座を狙っています!』

 

デビ『あら、怖いこと言いますね〜、かれんちゃん今週もよろしくお願いしますぅ〜、そしてお隣が初登場かな?』

 

ゆめか『ゆめかで〜す!アザラシで〜す!』

 

デビ『あら〜、アザラシなん?また、変な人連れてきて〜困りますよ〜ほんまに!ゆめかちゃんはこの番組は見てくれたことあります?』

 

ゆめか『ん〜ちょっとだけ。見ました!』

 

以下、面々の自己紹介へ続く

 

企画1

 

『さあ、先週に続き、横浜店が改装中ということで!せっかくなんで、どんなお店や内装にしてほしいか、フリップに書いて発表して言ってもらいましょう、挙手制でいきましょうか!』

 

一同「ハイ!ハイ!ハイ!」

 

デビ『はい、じゃあ一番早かったゆめかちゃん!』

 

ゆめか『店内にあざらしの水槽を置く!』

 

デビ『んー!ちょっとアザラシ忘れようか!つぎ!』

 

一同『はい!はい!はい!』

 

デビ『じゃあかれんちゃん、どうぞ!』

 

かれん『私の肖像画を壁に飾って一礼しないと入れないシステムにする!』

 

デビ『んーそれはあれかな?神様かなにかなのかな?はい、つぎ!さくやちゃん!』

 

さくや『おぱんちゅうさぎコラボカフェにする!』

 

デビ『あなた、それ好きね〜!はい、次、レイラちゃん!』

 

レイラ『ミッフィーのコラボカフェにする!』

 

デビ『んー、コラボカフェは禁止で!次!あいさん!』

 

あい『椅子を全て無くして、立ち飲み屋にする!』

 

デビ『なるほどね~、もう、御主人様は座るなと!いいですねー!その案にしましょう!』

 

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オハ王女ライブ活動期16〜22

オハ王女ライブ活動期

 

●活動履歴●

 

16 令和5年3月21日(水) HOLIDAY 1COIN LIVE(見守り活動○)

             池袋リヴォイス 

17 令和5年4月2日(日)  Shinjuku ALTA iDOL SONIC(見守り活動○)

                                               新宿アルタKey studio ※oh my dreamaer 初披露

18 令和5年4月9日(日)  アキバくる!(見守り活動○)

             富士急ハイランド

19 令和5年4月16日(日) happy honey stage 〜ゆる卒業公演〜(見守り活動○)

             秋葉原ZEST ※写真集発売

20 令和5年4月23日(日) イタダキVOL.7 girls stage  in 横浜(見守り活動○) 

             YOKOHAMA COAST garage +

21 令和5年4月29日(土) 無銭大好きマン(見守り活動✖️)

             池袋SOUND PEACE ※ミラクルハッピーウェイ初披露

22 令和5年5月3日(水) THIS is OUR HOME(見守り活動○)

                                             渋谷RING ※30分ライブ

 

・ライブについて

 王女のライブ回数も20回を超えて、かなり練度が上がってきたと感じている。oh!my dreamer!とミラクルハッピーウェイ2曲をこの短期間に習得し素晴らしいと言えるであろう。

オーマイに関して言えば、王女の太陽な笑顔と横跳びのステップの調和が素晴らしく私の心も花満開出会った。また、ミラクルはちょっと格好良い感じの素早い動きがあるのだがこちらもの王女にとっては難なくカッコよく決めていた。

 

・写真集発売について

 写真集には王女の秘蔵ショットも含まれており素晴らしいでき出会った。

 注釈によると王女はひまわりの様な笑顔で僕らのことを包んでくれるとのことであった。

 

・オタクについて

 私の王女への忠誠心は、忠誠心を超え、もうこれ恋しちゃってるよね。というレベルになって来たわけであるが、だがしかし、みんなで王女の活躍を応援していかなければならない。

 16〜20での変化はオタ友が多数増えたことであろう。心強い。

 

・歌声とダンスについて

 王女の歌声は安定感が増してきている。

 これは本人も言ってたことであるがspice  of loveがとても良い。最初の王女の歌い出しがとても心地よい。

 ダンスは言わずもがな!しゅごいよ。先日の渋谷での30分ほぼ一気に踊り続けたのは本当に凄かった。体力もついてて本当に努力してるんだなぁと泣いてしまったよ。

 

なんだか僕はかれんしゃんに泣かされてばかりだな、この涙が荒れた大地に花を咲かすよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

メイドさんがマスク外すことによる弊害について(検証)

ある日の夕方

 

ぼく「明日からメイドさんがマスク外すのか!」

 

ぼく「嬉しい反面、デリカシー無いこと言われるんじゃないかと心配してるメイドさんも多いから、変なこと言わないように練習しなきゃ!」

 

ぼく「笑顔が素敵だね!マスクあっても無くても可愛いよ!かわいい!etc」x 100

 

翌日のメイド喫茶

 

メイド「いらっしゃいまて〜、御主人様〜」

 

ぼく「わわ!今日からマスクなしなんだね〜、〇〇ちゃんは笑顔が素敵だな〜、ペラペラ、、」

 

メイド「ありがとう〜」

(うわぁ〜コイツ息くっさぁ〜)

 

〜完〜

 

検証結果

明日から、頬袋にミントつめてくよ、、、

 

 

 

フジキュウハイランド行った日記

令和5年4月9日

 

ハニハニの出張メイド喫茶に行くため、富士急ハイランドに行ってきました。

 

 

①出発から現場まで

 

朝 7時30分 横浜東口に集合致しました。

 

楽しみすぎて、7時に着しました。

半熟、ウマ息子、ダイスケさんをピックアップ。

 

ろんさんは、7時30分になっても現れず。

 

事前に

 

「走ってる姿が見えても時間が過ぎてれば発車する市営バス方式です。」

 

とお知らせしていたものの、一応5分待ってから、無慈悲に出発致しました。

 

車内では、ViViBeeのDVDを流しながら、主に競馬の話のみで盛り上がり、9時30分頃にフジキュウに到着致しました。

 

イベントスペースではメイドさん達が出店の準備をしておりました。

 

②お散歩1回目

 

10時になり、初回のお散歩ツアー(かれん、レイラ)に参加しました。

 

こちらのツアーですが、1ツアー2,500円で約30分、メイドさんリサとガスパールタウンを案内してくれるというものでメイド2〜3人に対し、最大10人のお客さんというイベントでした。

引用元;富士急ハイランドパンフレット

 

初回だったからか、ツアー客は私とダイスケさん、ヨコハニで話したことのあるお兄さんとその友人の4名でした。

 

スタッフK氏を引き連れ、自由な感じでスタート。

 

かれんちゃんとレイラちゃんは、裏口から入ってきているためリサとガスパールタウンの場所を知らず、紳士まりもが

 

「こちらです。」

 

「右手に見えるのがFUJIYAMAで左手に見えるのがスターバックスです。」

 

等とリサとガスパールタウン方向へエスコートさせて頂きました。

 

この男らしい振る舞いにかれんしゃんは

 

「きゃっ、まりもさん素敵!」

 

となりレイラさんは

 

「お、お、お父しゃん!!」

 

と思ったとか思わなかったとか。

 

途中の入場ゲートで、裏口から入ったメイドさん達は、どう通過すれば良いかわからず、スタッフKを代表の元に走って戻らせました。

 

スタッフKが走ってる間、我々は入場ゲート前でフリートークタイムを過ごしました。

 

入場ゲートを顔パスしリサとガスパールタウンへ到着すると、白と黒の謎の動物の像がたくさんありました。

 

りかちゃんのTwitterより拝借。

 

「どっちがリサですか?」

 

と聞くと、レイラちゃんが

 

「白いのがリサで黒いのがガスパールです。」

 

と教えてくれツアーらしくなってきました。

 

「これは何の動物ですか?」

 

と聞くとかれんしゃんが

 

「これは犬うさぎです!!」

 

と教えてくれました。

 

エッフェル塔がある広場に向かい、メリーゴーランド前でチェキを撮りました。

 

チェキは、各々が撮りたいところで撮る感じで自由でした。

 

メリーゴーランド内の馬車は、ペットの犬も一緒に乗れるようで、

 

『犬、同伴OK』

 

と書かれており、私が興奮気味に、

「かれんしゃん、これ見てください!」

と伝えるとかれんしゃんもニヤついておりました。

メリーゴーランド前で撮影

 

③駄菓子バー

 

ツアーが終わり、出張メイド喫茶に向かうと半熟とウマ息子が駄菓子をたくさん食べておりました。

 

出張メイド喫茶は、入場料500円(ソフトドリンク付き)30分500円チャージで駄菓子食べ放題(確かそんな感じ、たぶん正確には違う。)でした。

 

型抜き菓子1枚と爪楊枝を渡され、キレイに抜けたらメイド全員とチェキ(たしか、)でしたが、私はすぐに半分に割れ、強風でどこかに飛んで行きました。

 

イメージ

あと1000円で引ける富士急くじがあり、

・メイドと輪投げ勝負(勝ったらツーショチェキ、負けたらランチェキ)

・ツーショ写メ

・20秒動画

・ボイスメッセージ

・店で使える1000円券

等の特典がありました。

 

私は「すずちゃんと輪投げ」と「すずちゃんとツーショ写メ」を引きました。

 

すずちゃんの負けようとしてくれてる優しさを感じましたが、結局、私が負けました。

 

私が負けてしまい、すずちゃんが申し訳なさそうな顔をしていたので、私がドヤ顔で「実はツーショ写メ当たってるんです!」

と言い撮った写メがこちらです。

富士急ポーズ

駄菓子バーは、駄菓子が入ったカゴをメイドさんが持ってきてくれ、それを自由に取る方式でした。

 

前日に代表が

「BIGカツがあるんですよ〜!」

と言ってたらしく、

我々も「いや、そんなにBIGカツに惹かれないなぁー。」

と話していたのですが、何故かBIGカツは無かったです、、、

 

④お散歩2回目(すず、かれん、レイラ)

 

11時20分になり、2度目のお散歩に行きました。

 

今回は参加者が7人くらいおりました。

 

歩きながらも皆と会話するように、動いてくれたので皆楽しそうでした。

 

途中、窓ガラス越しに作っているところを見せるお店があったので、

「これは何を作っているんですか?」

と聞くと、かれんしゃんが、

 

「これは人間を作っています!」

 

と教えてくれました。

 

ViVi Beeの他のすずファンと会話もできて良いお散歩になりました。

 

こういうイベントは、ファン同士が仲良くなれるところも良いですね。

 

レイラちゃんも楽しげです。

 

⑤お散歩3回目(かれん、レイラ)

 

12時40分からのお散歩です。

 

お散歩スケジュールが中々ハードで、乗り物に乗っている暇はありません。

 

かれんしゃんも忙しくて、休憩時間が短かったせいか、口元に生クリームがついてました。

 

も、もしくは、いつの間にか、シュークリームを、、、!!

 

もはや、3回目ともなると自由度も増し、エッフェル広場から出てチェキを撮りました。

 

他のかれんファンの人とカレンシアガをペアルックしました。

 

レイラちゃんも自由すぎる雰囲気にのまれ

リサとガスパールじゃなくて、ミッフィーの街にしてほしいですね!」

等と明るい口調で、恐ろしい発言をしておりました。

 

車と

 

⑥ライブ

 

ライブはマイクの音声が入らないというトラブルもありましたが、とても盛り上がり楽しかったです。

 

youtu.be

※あげていいか分かんないので、検索では出てこないURL公開にしました。

 

⑦お散歩4回目(すず、かれん、レイラ)

 

4回目ともなると最早、お散歩マスターです。

最後は11人のツアー客がおりました。

 

ちなみにK氏は、今日、他のツアーも含め7往復しているとのことでお疲れでした。

 

私もなんだか最後だからかテンションあがっちゃって、どんどん先に行きすぎて、

すずさんに、

「向かうまでもツアーですから、牛歩で進んで時間を稼ぐんですよ!」

的なことを言われ反省しました。

 

途中、この看板を見つけテンション上がりすぎて、四つん這いになり、かれんしゃんに体高を確認してもらいました。

 

この時の写真撮っておけば良かったなぁ、、、

 

体長制限があるのです。

噴水が出た瞬間に撮りました。

総括

 

今回の富士急イベントとっても楽しかったです。

 

テントに机置いて駄菓子バーということで、始めはメイドさんも客も混乱してましたが、午後には、いつものハニーハニーがそこにありました。

 

私が出張メイド喫茶に戻ると、レイラちゃんが背中で腕を組んで、酔っ払いのお客さんと話していたのですが、つい

 

「いつものヨコハニやないかい!」

 

と声が出てしまうほど、いつもどおりの光景でした。

 

メイドさんと客がいれば、どこでもハニーハニーになってしまうんだなと思ったよ(∩^ω^∩) 

これは某氏に頂いたかれんしゃん(アイドルver.)

 

※出張メイド喫茶は、前日に酒が提供できないことが判明し、ノンアルのみでしたが、富士急の入口にセブンがあり、皆、そこを往復し酒を調達してるのが面白かったです。

オハ王女店舗ライブの感想について

【お姫様にしてよ!=LOVE

髪の毛と手につけた黄色いリボンがとても可愛いです。

ティアラもすごく良いです。既に王女なのにお姫様にしてよとは、最高ではないか。

 

振り付けとセリフがかわい過ぎますね。

かれんしゃんとあまねちゃんの声質の相性がいいと言いますか、ハモリがとっても綺麗でした。

 

2人の掛け合いがすごく良かったよ。

 

【だいしきゅーだいしゅき】

いやはや、これめちゃめちゃ良かったよ。

ここまで、しゅきという単語を滑舌よく言えるのはまりもちゃんとかれんしゃんくらいなんじゃないかナ??

 

何より歌って踊るかれんしゃんが凄く楽しそうで良かったです。

 

あと手首につけた、肉球とゾウとくまの耳ですが、レイラさんが作ったとのことですごく可愛かったです。

 

あと、途中のセリフ微妙に変わってて、「私じゃないんて、(終わってんねー)」がレイラちゃんの(終わってますね〜)がもう神ががってました。

 

会場にいたら、卒倒して私の命も終わってました。

 

AEDで復活するまでを一連のオタ芸にしちゃおうかナ(墓))

 

サビのところで、各々ハート作るのも可愛かったな。

 

あと2人の振り付けも可愛かったですね。

 

2人が手を繋いで立ち上がるところなんて泣いちゃったよ。

 

【ヒロインたるもの】

2人の優しい歌声がとっても心に響いたよ。

泣いちゃったな、、、、

(これ言っている時、大抵泣いてないけど、今回ばかりは本当に泣いてしまったよ。。。)

 

 

【全体を通して】

かれんしゃんのライブに対する熱意が伝わってくるといいますか、構成からフリ、MCまで最高でしたよ。

 

ダンスもすごく上手くなってて、踊りながら歌ってるのに歌声も笑顔もこの1年前のライブに比べてとんでもなく成長してて涙ちょちょぎれだよ−!

 

以上です。

 

繋がりという言葉が嫌い

【繋がり】とは

アイドル、コンカフェ、メン地下、Vtuber等々が一部のファンと私的交流を深めることであり、ほとんどの場合において、非難されることが多い。

 

なぜ非難されなければならないのか!!

 

若い男女が出会い、交流を深める等ということは、世の摂理であり、至極当たり前のこと。

 

繋がりを批判することは、単なる僻み、はたまた自分の想いが届かなかったことへの逆恨みか!

 

と声を上げ叫びたい。

 

注)バンドマンがライブの打ち上げにファンの女の子を連れて行く行為が【繋がり】に当たるか否かは諸説あるのでここでは触れない。

 

いや、そもそもこの【繋がり】という表現、言葉が良くないのでは、、、もっと良い言葉があるのでは!

 

「でき婚」を「授かり婚」というように新たな言葉を考えていきたい。

 

そもそも、男女の縁というのは、神々が決めているのである。

 

旧暦の10月は神無月と言われ、神がい無くなる月と言われている。

 

では、いなくなった神々はどこに行ってるのかというと、驚くべきことに出雲大社に集まり男女の縁結びをしているのだ。

 

そこで、私は閃いた。

 

【繋がり】ではなく、これからは【結び付き】と呼ぼうと。

 

実際に使うとこのような感じになる。

 

【繋がり】の場合

例)◯○と〇〇ちゃん、繋がったって〜

  うわーっ、、、ないわ〜、、、

 

【結び付き】の場合

例)かれんちゃんとまりもちゃん、結び付いたって〜!

  うわーっ!おめでとー!🥳カランカラ〜ン🔔

 

どうだろうか。

 

言葉を少し変えただけで、マイナスなイメージは消え、一気にお祝いムードとなったではないか!

 

繫がったのではなく、結び付いてしまったのです。

 

先日、かれんしゃんカウンターは超満員で私は、座れませんでした。

 

かれんしゃんの笑顔が見えればそれでいいんです。

なんて強がって見たものの、泣いておりました。

 

泣き顔を見せまいと、そそくさと私が退店しようとすると、なにか見えない紐に引っ張られたのです。

 

カウンターを見るとかれんしゃんが、紐をたぐり寄せるような素振りをしてました。

 

僕の小指から伸びた、運命の赤い糸、辿った先が君の笑顔でありますように✨

看板より愛を込めて

看板より愛を込めて

 

まだ春も遠く風も冷たいこの季節、汗をかきながらメイド喫茶へと続く急階段を一段飛ばしで駆け上がる小太りの男がいた。

 

「か、かれんしゃん、、!!もうしゅぐ会えるよ、、!!」

 

小太りの男は、一人のメイド・サンに恋をしていた。

恋をしていたメイドさんの名前は『カレン・サン』名前の通り、太陽のようにまぶしい笑顔が素敵な女性であった。

 

周囲からは、「かれんとは繋がれないよ」等と言われていが、小太りの男の崇高な精神はもはや、その次元にはいなかった。

 

小太りの男のただ一つの願いは、

『かれんしゃんの笑顔を守りたい』

それだけであった。

 

小太りの男は階段を駆け上がり、メイド喫茶に入るといつもどおり、かれんしゅべバニラアイス載せを頼んだ。

 

「バニラアイスが溶け出し、ジョッキから溢れる様子は、まるでかれんしゃんへの思いが溢れてしまっている僕の心のようだ、、」

 

小太りの男がそんなことを考えていると、他の客2人が話す声が耳に入った。

 

「明日から、店前にかれんの等身大看板が設置されるらしいよ。」

「えーっ、そうなの。ちゅーしちゃうなぁ〜。ちゅ〜、ちゅっちゅちゅ〜。」

 

なんと、下劣な、許せぬ蛮行だ!

小太りの男は、怒りに震えると共に、使命感にかられた。

 

「かれんしゃんの看板のファーストキッスは僕が守らないと!」

 

小太りの男は、翌日、看板が設置されると、看板の横に立ち無限ファーストキッス警戒を始めた。

 

無限ファーストキッス警戒は非常に過酷に任務であった、時間との闘い、そしてなにより自分自身との闘いであったのだ。

 

奇異な目で見られようと雨が降ろうと小太りの男は立ち続けた。

 

「辛い、、、いっそのこと自分でかれん看板のファーストキッスを奪ってしまえばこの辛い任務も終わるのでは、、、いや、それはだめだ、、、」

 

小太りの男には、かれん看板のファーストキッスに、自分が値するという自信がなかったのだ。

およそ、人を蔑み蹴落とす事で生きてきた誉めるところが何一つない人生。

そんな小太りの男には、ファーストキッスの資格がなかったのだ。

 

無限ファーストキッス警戒を初めて二日目の夜を迎えた深夜0時、小太りの男の精神状態は、寒さ疲労眠気により限界を迎えていた。

 

その時、電源が落ちているはずのかれん看板が突如、光だした。

 

「ま、眩しい!この眩しさは、か、かれんしゃん!!」

「まりもしゃん、私はかれんの看板、あなたが私を想う心が私に命を吹き込んだのです。」

「し、信じられない!こんな奇跡が!」

 

かれんの看板は小太りの男に優しく語りかけた。

 

「寒い中、ずっと守ってくれていて嬉しかったです。」

「私は警戒犬ですから、そんなお気遣いは、やめてください。」

「そんなところに立ってないで、もっとこっちに来てください。」

 

小太りの男は、かれん看板に近づきもたれ掛った。

 

「暖かい、これが愛のぬくもりか、、、」

「もういいんですよ、ゆっくり休んでください。チュッ」

 

かれん看板は、小太りの男の隙を突き、キッスをしたのだ。

突然の出来事に驚き、身動きが取れない小太りの男。

 

『パシャッ!』

 

スマホのシャッター音が聞こえ小太りの男が見ると、近所のワインバル『路地裏』帰りの常連客が、看板にキッスされる小太りの男を目撃し撮影していたのだ。

 

小太りの男は、逃げるように走ってその場を後にした。

 

しかし、その日のうちに、キッス画像はネットに拡散されてしまった。

 

さらに、悪いことに画像を見て多くの客とメイドさんが、小太りの男が看板にキスをしたと勘違いしてしまったのだ。

 

「これは、事故なんだ、、、信じてくれ、、、」

 

ネットで『知らんオタクに罵られる』小太りの男、トゥイッターで真実を話したかったが、誰が看板に命が宿った等という与太話を信じるであろうか。

 

この騒動により、小太りの男は『横浜店限定で1ヵ月出禁』になり、かれん看板も営業時間以外は店内に仕舞われるようになってしまった。

 

誰にも理解されぬ恋心。

 

「も、もう駆け落ちするしか、、、ない!」

 

小太りの男は、かれん看板を救いだし、駆け落ちすることを決意した。

狙う時間は閉店間際の午後10時、まとめてお会計をし、『人間っていいなが流れるの待ち』のこの時間が一番、手薄だと考えたからであった。

 

午後10時、小太りの男はかれんの看板に近づき声をかけた。

 

「君を助けに来たよ。」

「うれしい、でもどうやって?」

「ちょっと待って、こうやって」

 

小太りの男は、看板の電源を引き抜くと、予め用意していた山岳ロープを看板に巻き付け、看板を背負って、ロープをたすき掛けにするように自分の体にきつく結びつけた。

 

「重い、、これが、、愛の重さ、、でも確かに背中に感じる暖かさ、彼女は生きている!」

「きゃあ!逃げて!」

 

その時、かれんの看板が叫び小太りの男は走り出した。

 

「待て!この変態看板ドロボウ!」

 

誰かが、声をあげた。

小太りの男は振り返ることもなく、ムービルの脇を抜け、走り続けたが、あまりに目立つその恰好は多くのギャラリーに見られ、ビブレ前の南幸橋で群衆に囲まれてしまい、追いつめられてしまった。

 

「く、来るなぁ!」

 

小太りの男は橋の欄干に上り叫んだ。逃げ場はなかった。

衆人環視の中、多くの群衆の中に、小太りの男は大切な人の姿を見つけた。

 

「本物のかれんしゃん、、、」

 

カレン・サンは、悲しい顔で小太りの男を見つめつつも何かを叫んでいた。

 

「二・ゲ・テ、、、!!」

 

周囲の罵詈雑言に搔き消され声は聞こえなかったが口の動きで、確かにそういっていた。

 

「こんな状態の僕の身を案じてくれるなんて、僕はかれんしゃんの笑顔を守るつもりが、、、看板に心をとらわれ、本質が見えなくなってしまっていた、もうこれ以上、かれんしゃんの悲しむ顔は見たくないよ、、、」

 

小太りの男は、逃走を諦め、投降することにした。

橋の欄干に腰掛け、ロープを解こうとするがきつく結ばれていて、中々取れない。

 

「あっ!」

ざっぱーん!

 

バランスを崩した小太りの男は、看板の重さに背中をとられ、帷子川へと落ちていった。

看板がおもりとなり、沈んでいく小太りの男

 

「息ができない、、、これが、罪の重さか、、、、」

 

意識が遠くなっていく小太りの男、、、、

 

 

、、、、「、、しゃん、、、まりもしゃん、、」

 

聞きなれた可愛らしくも優しいカレン・サンの声で目を覚ます、小太りの男。

 

「んっ、、これは、僕は眠ってしまっていたのか、看板、川は、、、!」

「まりもしゃん、何を言ってるんですか。急に寝ちゃったんですよ。」

「な、なんだ全部夢か、、かれんしゃんとっても怖い夢を見たよ。僕がかれんしゃんの看板と駆け落ちしようとして川に落ちてしまうんだ。」

「ふふっ、変な夢ですね!」

「そ、そうなんだ!!あはは~!!」

 

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深夜のメイド喫茶前の路上、暗闇の中で明かりもつけずに、たった一人の小太りの男が看板の前に立ち、男声と女声の二つの声色を使いわけながら、笑ったり、愛を囁いたり、いつまでもボソボソと話し続けていた。

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