カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

デリカシーナシ男

とある物々交換の話を聞いて、ふと昔のことを思いだしました。

当時、私は小学一年生でした。

小学校に入学して少したち、上級生による新入生歓迎会があったのです。

歓迎会の中で、上級生が首から提げるメダルみたいなのを折り紙で作ってくれていて一人一人の首にかけてくれました。

歓迎会が終わり教室に戻った私は、いらなかったので折り紙のメダルを他の子にあげました。

しかし、帰りの挨拶の時に、担任の先生に私だけ首からメダルを提げてないので、『メダルはどうしたの』と聞かれました。

捨てたり壊したりしたのではないので、怒られることはないと思い、私は素直に『欲しがった友達にあげました。』と言ったのです。

しかし、『直ぐに返してもらいなさい。』と言われめちゃめちゃ怒られ、『人から貰ったものは大切にしなさい。』と言われました。

 

私は当時から人の気持ちを考えることのできない人間だったので、「作った人が知ったら悲しむかもしれない。」などということは一切考えていなかったのです。

 

それから、数十年がたっても私は人の気持ちを考えることのできないままでした。

 

これはまだ、私があっと○ぉ~むcafeというメイド喫茶でまあにゃんさんというメイドさんを推していた時の話になります。

まあにゃんさんは、いつも笑顔で優しく萌声でしたが思ったことはハッキリ言うタイプのメイドさんでした。

ある日、私があっとにご帰宅すると、まあにゃんさんが出迎えてくれたのですが、喉を痛めてしまったようでゲイバーのママみたいな、しゃがれ声になってしまっていました。

私は冗談のつもりで『酒焼けですか?』と言ってしまい、まあにゃんさんは若干曇った笑顔で『ふふふ(∩^ω^∩)』と笑っていました。

しかし、家に帰りTwitterを見るとまあにゃんさんが、

「今日はお客さんに、まあにゃん酒焼け?って言われてホント心外」と呟いていました。

その呟きへのリプ欄には「そんな酷いこと言う人いるんだね!」「許せない!」と書き込まれ、私は自分の犯してしまった、罪に気付き絶望しました。

 

翌週、私はまあにゃんさんに会いに行き直接謝罪しました。

その時はまあにゃんさんの声もすっかり元通りになり、『全然気にしてないよ~なんであんなことで怒っちゃったんだろ』と言ってくれました。

 

話を聞くと、声が枯れてしまった日は、「自分の可愛い声が、ダミ声になってしまったショックと一生なおらなかったらどうしよう」とかなり精神的にナーバスになっていたとのことでした。

 

この話で何が言いたいかと申しますと、オタクってのはデリカシーの無い生き物ですから、メイドさんを知らず知らずのうちに傷付けてしまうことがあると思います。

 

その時は言ってください、反省して謝ります!

 

そして、許してください!!!!

 

以上です。