カフェをこよなく愛する静かな男の駄文

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ふたりはハニキュア

令和3年10月末日

 

私はいつものメイド喫茶で録画のハロウィンライブを見ながら、感想ブログを執筆していた。

 

(ライブは楽しかった!素晴らしかった!)

 

しかし、世の中は丸くない、トゲトゲしていて人によって見る角度は違っていたのだ。

 

『御主人様のお帰りでーす!ありがとうございましたー!』

『えまさん、ありがとうございました!ライブもスンバラシカッタです!』

『まりもさん!病んでます?あんまり考え過ぎなくていいと思いますよ!』

『そおですよね!』

 

私はなんだかその言葉に凄く元気づけられた。

 

何故、私が病んでるのか、仕事が忙しいからか、今月後半ビビビのライブに行けないからか、TLに過激な苦言が流れ、それを見たメイドさんが悲しい思いになるんじゃないかと考えてしまうからなのか!!

わからん!そりゃわからんよ!

 

そんなことを考えながら、階段を下っていると、、、

『あっ、』

ドタドタドドドド!!!

 

私は足を踏み外し急な階段を転げ落ちていった。

 

『うわぁあああああ!!!』

そして案の定、異世界に転生したのだ。

 

目を覚ますと、そこは真っ暗な狭い空間であった、身体を動かすと、その空間に亀裂が入り隙間から光が見えた。

 

『見てゆめこ!マジカルエッグが孵化しそうだキュ!』🐩

『しらこ!本当だキュ!』🦭

 

閉じ込められていたのは人の拳程の大きさの卵で、殻を割り外に這い出ると、ショートチャイナ服を来た美少女2人が私を見つめていた。

 

『マジカルエッグの妖精さん!』🐩

妖精さん!』🦭

 

私はマジカルエッグから生まれた、妖精へと転生していたのだ。

10センチ大の緑のモフモフの身体。

(まるでSUUMO君やないか!)

 

私はこの世界での自分の役割を瞬時に理解し、話し始めた。

 

『僕は、マジカル界から君らをサポートするために派遣されたマリモだよ!ヨロシクね!(^ω^U)』

 

『マリモ!ヨロシク!私はしらこホワイトだキュ!』🐩

『ゆめこスカイブルーだキュ!』🦭

 

🐩🦭『2人はハニキュ!アだキュ!』

 

 

そんな言葉を交わし始めたところで、けたたましいアラーム音と共に出動のアナウンスが流れた。

 

『ビビビビビビ!!!!!!!』

『ライブハウスでオタクが暴れているとの110番通報入電!ハニキュアは至急現場に向かえ!』

 

『ゆめこ!マリモ!初陣だキュ!行くよ!』🐩

『合点承知だキュ!』🦭

 

我々は現場に急行した。

 

現場は地下のライブハウスで、中は人でごった返していた。

 

『ウオオオオオォオオオ!(*`ω´*)』

 

そこには脚立に乗っかり暴れるオタクがいた。

 

『オイオタク!脚立からオリロキュ!』🐩

 

『ウオオオオオォオオオ!(*`ω´*)』

オタクはモンスター化していて聞く耳を持たない。

 

『何を言っても無駄キュ!攻撃キュ!ハニーパンチ!!』🦭

カキーン!

『キャア!、効かないキュ』🦭

 

ゆめこの攻撃が弾かれピンチになる2人。

 

『僕に任せて!マリモサーチ!(^ω^U)』

マリモが能力を発動させると、敵の弱点の脚立が光だした。

 

『敵の本体は脚立キュ!ハニーキック!』🐩

ドゴーン!

 

しらこの攻撃により脚立が破壊されオタクが正気に戻った。

『私は一体、、、何を、、、』

 

一件落着かと思ったのも付かの間

 

『ウォオオオオ!!酒〜!!(*`ω´*)』

 

今度は、ストゼロを飲み酔っ払ったオタク達が暴れだしたのだ。

『ゆめこ、ストゼロだけを攻撃するのよ!』🐩

バシバシバシーン!!

 

ストゼロを弾かれ次々と正気に戻るオタク達

『ストゼロ2本目から記憶がないんです、ごめんなさい』

 

『やったキュ!平和になったキュ!』🦭

 

今度こそ、一件落着かと思いきや、周りにいたオタク達が声をあげだしたのだ。

『酒のせいにするなー!』『運営さん!もちろん出禁にするんですよね!』

ワーワー!!

『文句言ってるお前も声出ししてただろー!』『あいつにタックルされた!』等々

ワーワー!!

 

憎悪によりモンスター化したオタク達に囲まれピンチになるハニキュア

 

『敵が多すぎるキュ!ピンチキュ!』🐩

『マリモ!助けてキュ!』🦭

 

『みんな!こんな負の感情に捕らわれてはいけない!恨むなら僕を恨んでくれ、憎しみを僕にぶつけてくれ!(´;ω;`)』

 

マリモがそういうと、怒ったオタク達の心から黒いモヤモヤが出て、マリモに吸収されていく。

 

チュチュチュイーン!!

 

それによりオタク達は正気を取り戻したが、マリモは黒く肥大化していき、苦しそうであった。

 

『ゆめこ、僕はもうもたない、、、このまま、みんなの負の感情と共に消滅するよ、それが僕の運命なんだ、ごめんよ(;ω;U)』

『そんな、マリモー!』🦭

 

ゆめこがマリモに触れると、マリモの身体が透明になっていきそのまま消えてしまった。

 

『うえ~ん、マリモが死んじゃったよ~、しらこ~』🦭

涙をながすゆめこ。

 

『ゆめこ、マリモは星になったキュ!』🐩

『星になったキュ!』🦭

 


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(みんな、今回の反省を生かして次のライブはもう少し落ち着きましょ、あと新規には優しくしましょ、オマイツおじさんだって最初は新規やったんやで、、、まりも)

 

 

~完~